YOUは何しにケニアへ?

2022.12.30

HABARI YAKO?(ご機嫌いかが? よく「こんにちは」の代わりに使います)


ケニアに足を踏み入れたお客様に、

よく聞かれた質問シリーズをお伝えしています。

其の4

「なぜアフリカに住もうと思ったのですか?」

「どうしてケニアがそんなに好きなのですか?」


これらはほぼ100%の割合で聞かれた質問です。

この質問の答えは、個人的なものとなりますが、

私は、時代に反して自分の人生を見知らぬ方々に公にするのを、

あまり好みません。

なので、細かい経緯は置いておき・・・


なぜでしょうねぇ。

よくわかないのです。

20年も住んでいて、ケニア人の子どもまで産んで育てて、

ケニア各地を仕事やプライベートで飛び回り、

それでもよくわからないのです。


たまに、ケニアの魅力を滔々と語られる方がいらっしゃるのですが、

私の知るケニアといつもどこが温度差を感じてしまうのです。


サファリは素晴らしいです。

ケニアやタンザニアの、野生動物は、

私が小さい頃からTVの自然番組で憧れ、

旅行地にアフリカを選んだ理由でもあり、

期待を裏切らないどころか、

TVのスクリーンからは感じられなかった空気感、

虫の声、ゆったりとした雲の流れ、草や土の匂い・・・

私の五感全てが、サバンナの息遣いを心地好く感じて、

懐かしいような開放された気分になりました。


でも、だからって普通、住み始めませんよね。

お金を稼いで数年に一回、旅行に来るという選択もあったと思います。
住み着く理由としては、私の中では弱かったと思います。


強いていうなら、住もうと決めたのは、初めのケニア・タンザニア旅行で知り合った、

ケニア人の方々への興味だった気がします。


サファリドライバー、レストランのウェイター、

ホテルのフロント、バーテンダー、マサイガイド・・・・

彼ら、彼女らの笑顔と「どうにかなるさ」といったおおらかさに、

羨望を通り越して、「私も彼らのようになりたい」

と、思ってしまったんですね。


日本生活が決して嫌いだったわけではないのです。

でもきっと、周りに合わせることに、

少し疲れていたんだと思います。


時間に遅れて来たドライバーが、

悪びれることなく、 No Problem! と言って笑ったり、

注文した食事が、さんざん待たされて、

違うものを出して来たのに、It`s same!(同じようなものよ)と、

気にするそぶりも見せない。

それが後に、日本のお客様をご案内する仕事する上で、

頭痛のタネになるとも知らず、

若いのに、日本で働きすぎてた私には、

小さなことを気にしない彼らが輝いて見えたのです。


細かいことは気にしない、人生楽しんだもの勝ち!

そんなケニア人の
HAKUNA MATATAマインドを学びたかった。


多分、それがこの質問に対する私の答えなのかもしれません。
ハクナマタタ、ライオンキングで有名な、
英語に訳せば、NO PROBLEM、
タイなら、マーペンライ、
沖縄風には、なんくるないさ〜

なぜタイや沖縄でなかったのかはわかりません。
そして、20年以上暮らしても、悲しいかな生粋日本人の私には、
彼らのHAKUNA MATATAマインドは、習得できませんでしたが、
そんな彼らを理解することはできたと思います。


ほとんどのお客様が、サファリツアーの最後に、

素晴らしい野生動物との出会いと同じ熱量で、

サファリドライバーやガイドに対し、

良い思い出の一環として、温かなコメントを残してくださります。

多分、彼らはもちろん仕事ではあるのですが、

義務感からだけではなく、無理をせず自分も楽しみながら

心からお客様に優しさで接しているからだと思います。


皆様も、是非ご自身で、

そんな彼らの笑顔に会いに、アフリカに足を運んでみてください。


WAKATI MWINGINE (また次回)

TUTAONANE!(お会いしましょう)

 KAWAI