現地の人は何を食べているのですか?

2022.11.30

先日、ブログ開設のご挨拶はしたものの、

さて、何から始めましょう・・・?


MAX Safariのブログを開けていただいているということは、

アフリカ旅行を考えている観光目的のお客様、

アフリカネタの撮影をしたいと考えているメディアの方々、

アフリカで、研究・視察などをご希望の学者、ビジネスマン、NGO、ODAの皆様、

さては、旅行代理店など同業者の偵察の皆様でしょうか?


アフリカの地理的特徴や、国立公園の広さ、

動植物の分布などは、多くのガイドブックやサイトでも、

調べることはできますし、きっとそれらの情報の方が、

正しいかと思いますので、あくまでこのブログでは、

主観的な魅力をお伝えできたらな・・・と思います。

と言うことは、広ーいアフリカ全土ではなく、

私が住んでいたケニアネタが多くなってしますが、お許しください。


とりあえず、

ケニアに来たお客様に、よく聞かれた質問シリーズからを始めます。

其の壱、

「アフリカの人たちは普段、何を食べているのですか?」


おーい。

それは、アジアで何が食べられていますか?

ヨーロッパ人の食べ物はなんですか?

と同じくらい、大雑把すぎます!

アジアに置き換えるなら、米が主食の東南アジアの国々もあれば、

麺文化、インドのナン、芋類を多く食べる地域もあります。

日本だけでも、今時、米よりパンの年間購入額が多いそうですし、

パスタにラーメン、うどんに冷麺。

日本は主食はお米!という世の中ではなくなりましたね。

「ケニア人の主食は何ですか?」これもよく聞かれるのですが、

私が知る限りケニアでもパンや米、パスタなど、多様化しています。

昔(私がケニアに住み始めた90年代後半)には、

ウガリという、とうもろこしの粉を煮ながらこねくり回して作る、

粘りのないお餅のような団子のバースディケーキ・・・

(ん~毎回ウガリを口頭で説明するのには難儀します)

の、ようなものを、ひとくち大にちぎっておかずと一緒に食べるのですが、

それが、多く食べられていました。


今でも地域によっては、ほぼ毎日ウガリというところもありますが、

お金に余裕のあるナイロビの家庭では、

特に子供たちには敬遠される食べ物へと成り下がってしまった感があります。


味は、ウガリ自体にほぼないのですが、

いかんせん、腹持ちが良い!

しかもお米やパンなどに比べ、コスパが良いので、庶民の味方です。


また、ケニアにある40以上の部族の中でも、

このウガリを好む部族と、そうでない部族という違いもあります。

逆にマサイや北部乾燥地帯の部族は、昔は牛やラクダのミルクが主食だったのに、

このウガリは、近年彼らにもよく食べられるようになりました。


また、日本ならレストランで、メインディッシュのお供に、

米かパンという選択肢があったりしますが、

ケニアでは、米かウガリかチップス(揚げたジャガイモ)の3択のことが多いです。
時には、小麦粉に油を練り込んで焼き上げたチャパティを入れて4択のことも。
私が知る限り、若者の9割は迷うことなく、チップス!を選びます。

ケニア人好きですねぇ、チップス。

また、ケニアで一番人口の多い、キクユ族やカンバ族は、
ジャガイモ、豆、トウモロコシを煮込んだ、
炭水化物・タンパク質が一皿で賄えるKITHERI(発音はキゼリとキデリの中間)をよく食べます。


ケニアの主食を説明するだけでこの有様。

おとなりの、エチオピアにはインジェラという発酵した粉で作るクレープのような

食べ物が、一日三食の勢いで食べられていますし、

これも西隣のウガンダでは、甘くないバナナを好む方も多く、

西アフリカでは、クスクスが有名ですね。

主食を聞かれただけで、一口で答えられない!


それがが、アフリカの食事情です。

ちなみに、私はおかずの味を邪魔しないウガリ、

ランチに食べると午後の仕事は眠気との戦いになりますが、好きでした。


揚げた魚を野菜を煮たココナツソースにダイブさせ、

手のひらでモミモミしたウガリと食す。

私のお気に入りのケニア海岸地方のご馳走です。


WAKATI MWINGINE (また次回)

TUTAONANE!(お会いしましょう)

 KAWAI